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2024.11.18
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通信制高校ってどんな高校?メリット・デメリット、学費、卒業までを解説

「通信制高校ってどんな高校だろう?」と疑問をお持ちのあなたへ。この記事では、通信制高校の基本情報からメリット・デメリット、学費、卒業までの流れなど、詳しく解説していきます。全日制高校や定時制高校との違い、自分に合った学習スタイルを見つけられる通信制高校の種類、さらに、卒業後の進路についても知ることができます。この記事を読めば、通信制高校について理解が深まり、あなたの高校選びの参考になるはずです。

目次

1. 通信制高校とは

通信制高校とは、一般的な全日制高校や定時制高校とは異なり、自分のペースで学習を進められる高校のことです。インターネットや郵便などを活用して、自宅で授業を受けたり課題を提出したりすることができます。年に数回、学校でスクーリングと呼ばれる対面授業や試験を受ける必要がありますが、基本的には自分のペースで学習を進められるため、アルバイトや趣味、家事などと両立しながら高校卒業を目指せます。

1.1 全日制高校・定時制高校との違い

高校には、大きく分けて「全日制」「定時制」「通信制」の3つの課程があります。それぞれ、学習スタイルや通学頻度、卒業までに必要な年数などが異なります。

課程通学頻度学習スタイル卒業に必要な年数特徴
全日制週5~7日教室での対面授業が中心3年一般的な高校のスタイル。クラブ活動や学校行事も盛ん。
定時制週3~4日、夜間教室での対面授業が中心4年以上働きながら高校卒業を目指す人に向いている。
通信制年に数回程度のスクーリング自宅学習が中心(インターネット、郵便、レポートなど)3年以上自分のペースで学習を進められる。

上記のように、全日制高校は一般的な高校のスタイルで、毎日学校に通って授業を受けます。定時制高校は、夜間などに授業が行われ、働きながら高校卒業を目指す人に向いています。通信制高校は、自宅学習が中心で、自分のペースで学習を進めたい人に向いています。

1.2 通信制高校の種類

通信制高校には、大きく分けて以下の4つの種類があります。

1.2.1 公立の通信制高校

  • 運営主体:都道府県や市町村などの地方公共団体
  • 特徴:学費が安い。地域とのつながりが強い。

1.2.2 私立の通信制高校

  • 運営主体:学校法人
  • 特徴:学校によって特色が異なる。サポート体制が充実している学校が多い。

1.2.3 広域通信制高校

  • 運営主体:学校法人
  • 特徴:全国各地に学習センターがあり、転居しても同じ学校に通い続けられる。

1.2.4 単位制高校

  • 運営主体:都道府県や市町村などの地方公共団体、または学校法人
  • 特徴:自分の興味関心に基づいて、自由に科目を選択できる。

通信制高校を選ぶ際には、これらの種類や特徴を踏まえ、自分に合った学校を選ぶことが大切です。例えば、学費を重視する場合は公立の通信制高校、サポート体制を重視する場合は私立の通信制高校、転居の可能性がある場合は広域通信制高校、自分の興味関心に基づいて自由に科目を選択したい場合は単位制高校などが考えられます。
文部科学省のウェブサイトなどで、各高校の詳細を確認することができます。

2. 通信制高校のメリット

通信制高校には、全日制高校や定時制高校と比べて、様々なメリットがあります。自分のライフスタイルや学習目標に合わせて、柔軟に学習を進めることができる点が魅力です。ここでは、通信制高校のメリットについて詳しく解説していきます。

2.1 自分のペースで学習できる

通信制高校の最大のメリットは、自分のペースで学習を進められることです。自分のペースで学習を進められるため、自分の得意な分野は集中的に学習し、苦手な分野は時間をかけて克服することができます。また、アルバイトや趣味、家族の介護など、学業以外の活動と両立しながら学習することも可能です。

  • 自分の理解度に合わせて学習を進められるため、学習内容をしっかりと身につけることができます。
  • 苦手な科目がある場合でも、自分のペースでじっくりと取り組むことができます。
  • 学校に通う時間や日数に制限がないため、自分のライフスタイルに合わせて学習計画を立てることができます。

2.2 学費が比較的安い

通信制高校は、全日制高校や定時制高校と比べて、学費が比較的安い傾向にあります。これは、通信制高校が、学校に通うための費用や、教師の人件費などを抑えているためです。また、公立の通信制高校であれば、さらに学費を抑えることができます。

項目全日制高校(公立)通信制高校(公立)通信制高校(私立)
入学金約9,000円無料約80,000円~300,000円
授業料(年間)約120,000円無料約100,000円~500,000円
施設費等(年間)約120,000円約20,000円約100,000円~300,000円

※ 上記はあくまでも目安です。学校や地域によって異なります。詳しくは、各学校のホームページなどを参照してください。

2.3 時間に余裕が持てる

通信制高校では、全日制高校のように毎日学校に通う必要がないため、時間に余裕を持つことができます。空いた時間を利用して、アルバイトやインターンシップ、ボランティア活動など、様々な経験を積むことができます。これらの経験は、将来の進路選択や就職活動においても役立ちます。

通信制高校で時間に余裕が持てるからできること

  • アルバイト:
    アルバイトを通して、社会経験を積むことができます。また、お金を稼ぐことで、経済的な自立を促すこともできます。
  • インターンシップ:
    インターンシップに参加することで、興味のある業界や仕事内容について、実際に体験することができます。将来のキャリアプランを考える良い機会となります。
  • ボランティア活動:
    ボランティア活動を通して、社会貢献活動に参加することができます。地域社会に貢献することで、社会の一員としての自覚を養うことができます。
  • 資格取得:
    時間に余裕があることを活かして、将来役立つ資格を取得することができます。資格を取得することで、就職活動で有利になるだけでなく、自分のスキルアップにもつながります。
  • 趣味:
    自分の好きなことに時間を費やすことができます。趣味を通して、ストレスを解消したり、新しいことを始めたりすることができます。

2.4 社会経験を積める

通信制高校では、全日制高校と比べて、社会経験を積む機会が多いこともメリットとして挙げられます。前述のように、アルバイトやインターンシップ、ボランティア活動などを通して、実社会と関わる機会を持つことができます。これらの経験を通して、社会人としてのマナーやコミュニケーション能力、問題解決能力などを養うことができます。

2.5 多様な生徒と交流できる

通信制高校には、様々な背景や年齢の生徒が集まっています。そのため、多様な価値観に触れ、自分の視野を広げることができることもメリットです。全日制高校では出会えなかったような人たちと交流することで、人間的に成長することができます。また、同じような目標を持った仲間と出会うことで、モチベーションを高め合いながら学習に取り組むこともできます。

3. 通信制高校のデメリット

通信制高校には、メリットだけでなく、デメリットも存在します。自分の性格や学習スタイル、将来の目標などに照らし合わせて、メリットとデメリットをよく比較検討することが大切です。

3.1 モチベーションの維持が難しい

通信制高校は、自分のペースで学習を進められる反面、強い意志を持っていないと、学習のペースが滞ってしまうことがあります。周りの生徒と学習進度を競い合ったり、教師から直接指導を受けたりする機会が少ないため、モチベーションを維持するのが難しいと感じる生徒もいるようです。計画的に学習を進め、目標を達成する喜びを感じられるように、工夫することが大切です。

3.2 孤独を感じやすい

通信制高校では、通学する機会が少なく、クラスメイトと顔を合わせる機会も限られています。そのため、孤独を感じやすくなる可能性があります。学校行事や部活動に参加するなど、積極的に他の生徒と交流する機会を持つように心がけましょう。また、SNSやオンラインコミュニティなどを活用して、同じような境遇の生徒と交流するのも有効です。

3.3 進路選択の幅が狭まる可能性がある

通信制高校によっては、進路サポート体制が十分に整っていない場合があります。そのため、進路について不安を感じたり、情報収集に苦労したりする可能性があります。積極的に学校側に相談したり、外部の進路相談機関を利用したりするなど、早め早めに情報収集を行い、進路選択の準備を進めることが重要です。

3.4 学習習慣が身につきにくい

通信制高校は、自分のペースで学習を進められる分、学習習慣が身につきにくいという側面もあります。毎日決まった時間に学習する習慣や、集中して学習に取り組む環境を作るなど、意識して学習習慣を身につけるようにしましょう。

3.5 周囲の理解を得にくい場合がある

通信制高校に対する社会的な認知度は高まりつつありますが、周囲の理解を得にくい場合があります。進学先として通信制高校を選んだ理由や、通信制高校でどのようなことを学んでいるのかを、しっかりと説明できるようにしておきましょう。

メリットデメリット
自分のペースで学習できるモチベーションの維持が難しい
時間に余裕が持てる孤独を感じやすい
学費が比較的安い進路選択の幅が狭まる可能性がある
社会経験を積める学習習慣が身につきにくい
多様な生徒と交流できる周囲の理解を得にくい場合がある

上記はあくまでも一般的な例であり、通信制高校によってメリット・デメリットは異なります。しっかりと情報収集を行い、自分に合った学校を選ぶことが大切です。文部科学省などの公的機関のウェブサイトや、実際に通信制高校に通っている生徒の体験談などを参考にすると良いでしょう。

4. 通信制高校の学費

通信制高校の学費は、学校の種類(公立・私立)やコース設定、学習スタイルによって大きく異なります。ここでは、一般的な学費の目安と、学費以外にかかる費用について詳しく解説します。

4.1 公立通信制高校の学費

公立通信制高校は、私立に比べて学費が安く抑えられることが大きなメリットです。授業料は原則として無償ですが、入学金や施設費、教材費などの諸費用がかかります。これらの費用は学校によって異なりますが、年間で数万円から10万円程度が一般的です。

費用項目費用の目安
入学金約5,000円
施設費・設備費年間約10,000円~20,000円
教材費年間約20,000円~50,000円

4.2 私立通信制高校の学費

私立通信制高校の学費は、公立に比べて高額になる傾向があります。学校やコースによって学費は大きく異なりますが、年間で20万円から100万円程度が相場です。

私立通信制高校では、独自のカリキュラムやサポート体制が充実している場合が多く、その分学費に反映されるケースが多いようです。また、スクーリングやレポート提出にかかる費用が別途必要になる場合もあります。

費用項目費用の目安
入学金約50,000円~300,000円
授業料年間約100,000円~500,000円
施設費・設備費年間約20,000円~100,000円
教材費年間約30,000円~100,000円

4.3 学費以外にかかる費用

通信制高校では、学費以外にも以下のような費用がかかる場合があります。

4.3.1 スクーリング費用

スクーリングは、年に数回、学校に登校して授業を受ける必要があり、その際の交通費や宿泊費、食費などが自己負担となります。スクーリングの回数や場所は学校によって異なり、遠方の場合は費用が大きくなる傾向があります。交通費を補助する制度を設けている学校もあります。

4.3.2 教材費

教科書代や副教材費、通信費などがかかります。金額は学校やコースによって異なりますが、年間で数万円程度が一般的です。教材は、学校指定のものを使用する場合と、自分で購入する場合があります。

制服代や体操服代、部活動費、PTA会費などがかかる場合があります。これらの費用は学校によって異なります。また、任意加入の保険や検定料なども別途必要になることがあります。

通信制高校の学費は、学校やコース、学習スタイルによって大きく異なるため、事前にしっかりと確認することが重要です。 資料請求や学校説明会などを活用して、自分に合った学校を選びましょう。

5. 通信制高校の卒業まで

5.1 卒業に必要な単位数

科目区分単位数内容
国語6単位以上現代文、古典、漢文など
地理歴史4単位以上世界史、日本史、地理などから選択
公民2単位以上現代社会、倫理、政治・経済などから選択
数学3単位以上数学I、数学Aなどから選択
理科3単位以上物理、化学、生物、地学などから選択
保健体育2単位以上保健、体育実技など
芸術2単位以上音楽、美術、書道などから選択
外国語3単位以上英語など
家庭2単位以上家庭基礎、家庭総合などから選択
情報2単位以上情報活用能力、情報に関する科学的な考え方など
選択科目残り単位各高校が独自に設定する科目など

5.2 サポート体制

通信制高校では、学習面だけでなく、進路、生活、メンタルヘルスなど、様々な面で生徒一人ひとりの状況に合わせてきめ細やかなサポート体制を整えている学校が多いです。ここでは、通信制高校のサポート体制について詳しく解説していきます。

5.2.1 学習サポート

通信制高校では、生徒が自分のペースで学習を進められるよう、様々な学習サポートを提供しています。主なサポート内容は以下の通りです。

  • 個別指導:学習の進捗状況や得意・不得意に合わせて、先生からマンツーマンで指導を受けられます。文部科学省「高等学校通信教育の現状について」では、個別指導の充実が求められています。
  • 補習授業:授業で理解できなかった部分を補習する授業を受けることができます。多くの場合、希望制で無料で受講できます。
  • オンライン学習システム:インターネットを利用して、いつでもどこでも授業動画を視聴したり、教材をダウンロードしたりすることができます。近年では、オンラインでの質問対応などを取り入れている学校も増えています。
  • 学習教材の充実:テキスト教材だけでなく、DVD教材やオンライン教材など、様々な種類の教材が用意されています。自分の学習スタイルに合わせて教材を選ぶことができます。
  • 図書館の利用:多くの通信制高校では、図書館が併設されており、自由に書籍や資料を閲覧することができます。学習に必要な資料を借りることも可能です。

5.2.2 進路サポート

通信制高校では、卒業後の進路についても、生徒一人ひとりの希望に合わせてきめ細やかにサポートしています。主なサポート内容は以下の通りです。

  • 進路相談:進路指導の専門の先生に、個別で進路の相談をすることができます。自分の適性や興味に合った進路を一緒に考えることができます。
  • 進学説明会:大学や専門学校など、様々な進学先の担当者から話を聞くことができる説明会が開催されます。自分に合った学校選びの参考にすることができます。
  • 就職支援:就職活動に関するセミナーや、企業の人事担当者と直接話せる合同説明会などが開催されます。履歴書の書き方や面接対策など、実践的な指導を受けることもできます。
  • 資格取得サポート:就職に有利な資格や、自分の興味のある分野の資格取得をサポートする講座が開催される場合があります。資格取得を通して、専門的な知識やスキルを身につけることができます。

5.2.3 生活サポート

通信制高校では、生徒が安心して学校生活を送れるよう、様々な生活サポートを提供しています。主なサポート内容は以下の通りです。

  • 担任の先生によるサポート:学習面だけでなく、生活面や進路、学校生活で困っていることなど、気軽に相談できる担任の先生がいます。定期的な面談を通して、生徒一人ひとりの状況を把握し、きめ細やかなサポートを行っています。
  • スクールカウンセラーによる相談:学習や進路、人間関係など、様々な悩みを抱えている生徒に対して、スクールカウンセラーが相談に乗っています。秘密は厳守されるため、安心して相談することができます。
  • 学校行事:体育祭や文化祭、修学旅行などの学校行事が開催されます。他の生徒と交流する機会を通して、学校生活を楽しむことができます。
  • 部活動:運動部や文化部など、様々な部活動が用意されています。自分の興味関心に合わせて、部活動に参加することができます。部活動を通して、他の生徒と交流したり、共通の目標に向かって努力したりすることができます。

5.2.4 メンタルヘルスサポート

通信制高校では、近年、生徒のメンタルヘルスの重要性が高まっていることを受け、専門のカウンセラーによるカウンセリングや、リラクセーションルームの設置など、メンタルヘルスサポートにも力を入れています。主なサポート内容は以下の通りです。

  • スクールカウンセラーによるカウンセリング:専門のカウンセラーが、生徒の不安や悩みを聞き、心のケアを行います。週に数回、決まった時間に来校し、個別でカウンセリングを行うことが多いです。
  • リラクセーションルームの設置:静かで落ち着いた空間で、リラックスしたり、気分転換したりできるスペースを設けている学校もあります。アロマテラピーや音楽鑑賞などを取り入れている学校もあります。
  • ストレス対処法の指導:ストレスと上手に向き合うための方法を、専門の講師を招いて講座形式で学ぶ機会を設けている学校もあります。呼吸法や瞑想など、具体的な方法を学ぶことができます。
  • 保護者との連携:必要に応じて、保護者と連携し、家庭環境も含めたサポート体制を構築します。家庭訪問や電話連絡などを通して、家庭と学校が協力して生徒の心のケアにあたります。

このように、通信制高校では、生徒一人ひとりの状況に合わせて、きめ細やかなサポート体制が整っています。安心して学習に集中できる環境と言えるでしょう。

6. 通信制高校に向いている人

通信制高校は、自分のペースで学びたい、時間に余裕が欲しい、様々な事情を抱えているなど、様々なニーズを持つ生徒にとって魅力的な選択肢です。具体的に、以下のような生徒に向いています。

6.1 自分のペースで学習したい人

  • 自分のペースで学習を進めたい人に向いています。通信制高校では、自分のペースで学習を進めることができます。決められた時間割や授業の進度にとらわれることなく、自分の理解度に合わせて学習を進めることができます。これは、部活動や習い事に打ち込みたい人、アルバイトなどをして学費を稼ぎたい人、自分の興味関心のある分野を深く学びたい人などにとって大きなメリットとなります。
  • 集団での学習が苦手な人にも適しています。大人数のクラスで授業を受けることに抵抗がある、自分のペースでじっくりと学習したいという人には、通信制高校の学習スタイルが合っているでしょう。

6.2 時間に余裕が欲しい人

  • 時間の融通がきく環境が必要な人に向いています。通信制高校では、全日制高校のように毎日学校に通う必要がなく、自分のスケジュールに合わせて学習を進めることができます。そのため、仕事や家事、介護、病気の治療など、様々な事情で時間の制約がある人でも、無理なく高校卒業を目指すことができます。

6.3 多様な学び方に関心がある人

  • ICTを活用した学習に興味がある人にもおすすめです。近年、多くの通信制高校でオンライン授業や学習アプリなど、ICTを活用した学習を取り入れています。インターネット環境があれば、いつでもどこでも学習できるため、効率的に学習を進めることができます。

6.4 再チャレンジしたい人

  • 一度高校を中退した経験がある人にとっても、通信制高校は新たなスタートを切るための良い選択肢となります。自分のペースで学習を進められるため、学習の遅れを取り戻しやすくなっています。また、通信制高校には、様々な背景を持つ生徒が集まっているため、過去の経験を理解してくれる仲間を見つけられる可能性もあります。

6.5 不登校の経験がある人

  • 不登校の経験がある人にとっても、通信制高校は安心して学習できる環境を提供しています。通信制高校では、無理なく自分のペースで学習を進められるだけでなく、スクーリングやイベントなどを通して、他の生徒と交流する機会もあります。また、担任の先生やスクールカウンセラーなど、生徒の状況に合わせてサポートしてくれる体制も整っています。

6.6 自分の個性や才能を伸ばしたい人

  • 自分の個性や才能を伸ばしたい人にとっても、通信制高校は魅力的な選択肢となります。通信制高校では、自分の興味関心のある分野を深く学ぶことができるだけでなく、部活動やボランティア活動など、様々な活動に参加することで、自分の個性や才能を活かすことができます。

6.7 将来の夢に向かって積極的に行動したい人

  • 将来の夢に向かって積極的に行動したい人にとっても、通信制高校は良い環境を提供しています。通信制高校では、自分のペースで学習を進めながら、アルバイトやボランティア活動など、将来の夢につながる活動に取り組むことができます。また、通信制高校の卒業資格は、大学進学や就職活動においても、全日制高校と同様に認められています。

6.8 通信制高校のメリット・デメリットを踏まえて

通信制高校は、上記のようなメリットがある一方で、デメリットも存在します。例えば、モチベーションの維持が難しい、孤独を感じやすい、進路選択の幅が狭まる可能性があるなどが挙げられます。通信制高校への進学を検討する際には、メリットだけでなくデメリットも理解した上で、自分に合った学習環境かどうかを判断することが重要です。

通信制高校は、文部科学省が認可した高等学校であり、卒業すれば「高卒」の資格が得られます。全日制高校や定時制高校と同様に、大学進学や就職活動の際に不利になることはありません。

通信制高校には、様々な個性や夢を持った生徒が集まっています。自分のペースで学習を進めながら、個性や才能を伸ばしたい、将来の夢に向かって積極的に行動したいと考えている人は、通信制高校への進学を検討してみてはいかがでしょうか。

6.9 通信制高校に関する情報収集はしっかり行おう

通信制高校は、それぞれに特色があります。資料請求や学校説明会に参加するなどして、自分に合った学校を選びましょう。

文部科学省のウェブサイトでは、通信制高校に関する情報が掲載されています。

7. 通信制高校の選び方

通信制高校は、全国に多くの学校が存在し、それぞれに特色があります。自分に合った学校を見つけるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。しっかりと情報収集を行い、後悔のない学校選びをしましょう。

7.1 自分に合った通信制高校を見つけるための7つのポイント

7.1.1 学習スタイル

通信制高校では、自分のペースで学習を進めることができますが、学校によって学習スタイルは異なります。自分の学習スタイルに合った学校を選びましょう。

自宅学習中心型:自宅学習をメインとし、月に数回程度、スクーリングや試験などで登校するスタイルです。自分のペースで学習を進めたい人におすすめです。

通学中心型:全日制高校のように、毎日学校に通いながら学習するスタイルです。規則正しい生活リズムを維持したい人や、友人との交流を求める人におすすめです。

オンライン学習中心型:インターネットを活用し、自宅でオンライン授業を受けたり、教材をダウンロードしたりして学習するスタイルです。場所や時間に縛られずに学習したい人におすすめです。

これらの学習スタイルを組み合わせた学校もあります。資料請求や学校説明会などで、各学校の学習スタイルについて詳しく確認しましょう。

7.1.2 取得できる資格や専門スキル

将来の夢や目標がある人は、その目標に近づくために必要な資格やスキルを取得できる学校を選びましょう。通信制高校のなかには、特定の分野に特化した専門コースを設置している学校もあります。

専門コース例:プログラミング、デザイン、美容、医療、福祉、スポーツなど

専門コースでは、実践的な授業や資格取得のサポートを受けることができます。興味のある分野がある人は、積極的に専門コースを検討してみましょう。

7.1.3 学費

通信制高校の学費は、学校によって大きく異なります。公立高校は比較的学費が安いですが、私立高校は学校によって学費が大きく異なるため、事前に確認が必要です。また、入学金や教材費などの費用も考慮する必要があります。学費サポート制度の有無も確認しておきましょう。

学費サポート制度例:入学金減免制度、授業料免除制度、奨学金制度など

7.1.4 サポート体制

通信制高校では、自分のペースで学習を進めることができますが、学習面や生活面で不安を感じることもあるでしょう。充実したサポート体制が整っている学校を選ぶことで、安心して学校生活を送ることができます。

学習サポート例:個別指導、補習授業、オンライン学習システムなど

生活サポート例:進路相談、就職支援、カウンセリングなど

7.1.5 スクーリング

スクーリングは、実際に学校に通い、授業を受けたり、先生や他の生徒と交流したりする機会です。スクーリングの実施頻度や場所は学校によって異なるため、自分のライフスタイルに合った学校を選びましょう。また、スクーリングの内容や雰囲気も事前に確認しておくと良いでしょう。

スクーリングの頻度:週1回、月1回、年数回など

スクーリングの場所:学校、サテライトキャンパスなど


7.1.6 立地・アクセス

自宅から通いやすい場所にある学校を選ぶことは、通学の負担を軽減するだけでなく、スクーリングやイベントに参加しやすくなるというメリットもあります。学校見学や説明会に参加する際には、実際に通学することを想定してアクセス方法を確認しておきましょう。

7.1.7 学校の雰囲気

学校の雰囲気は、実際に学校を訪れてみないとわからない部分も多いため、学校説明会や体験入学に積極的に参加してみましょう。ホームページやパンフレットだけでは伝わらない、学校の雰囲気や先生方の様子、生徒の様子などを肌で感じてみましょう。在校生や卒業生の声も参考になります。

学校説明会・体験入学:学校の特色や魅力、学習内容、サポート体制などを詳しく知ることができます。個別相談の時間も設けられていることが多いので、疑問点を解消する良い機会です。

ホームページ・パンフレット:基本的な情報収集に役立ちます。学校の特色やカリキュラム、学費、サポート体制などを確認することができます。

口コミサイト:在校生や卒業生の生の声を聞くことができます。ただし、情報源が限定的であることや、主観的な意見が含まれている可能性があることに注意が必要です。

7.2 通信制高校選びの注意点

7.2.1 卒業率だけで判断しない

卒業率は学校選びの指標の一つとなりますが、卒業率だけで学校の良し悪しを判断することはできません。卒業率が低い学校には、その学校ならではの理由がある場合があります。例えば、生徒の進路が多様である、サポート体制が手厚いため、留年を選択する生徒が多い、などの理由が考えられます。

7.2.2 安易な気持ちで決めない

通信制高校は、自分のペースで学習を進めることができるというメリットがある一方、学習意欲や自己管理能力が求められます。安易な気持ちで入学を決めてしまうと、学習が滞ってしまったり、中退してしまう可能性もあります。しっかりと将来について考え、目的意識を持って入学することが大切です。

7.3 後悔のない学校選びのために

通信制高校は、新しい学びの場であり、自分自身の成長を促す場所でもあります。自分に合った学校を見つけることで、充実した高校生活を送ることができます。積極的に情報収集を行い、納得のいく学校選びをしましょう。

8. まとめ

ここまで、通信制高校について、全日制・定時制高校との違いやメリット・デメリット、卒業までの流れなどを解説してきました。自分のペースで学習を進めたい人や、経済的な事情で学費を抑えたい人などにとって、通信制高校は魅力的な選択肢と言えるでしょう。ただし、学習の進め方や進路選択については、一人ひとりの状況に合わせて適切なサポートを受けることが重要です。自分に合った学習方法や進路を見つけ、充実した高校生活を送れるように、しっかりと情報収集を行いましょう。


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